攻殻機動隊(漫画)のレビュー

 

 

作者:士郎正宗

巻数:全3巻?(1巻、1.5巻、2巻)

ジャンル:近未来SF


攻殻機動隊 (1)    KCデラックス

絵・画力     ★★★★☆
設定・世界観   ★★★★★
風呂敷のたたみ方 ★★★★★
終わり方 ★★★☆☆
総評★★★★★

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絵・画力

 

1巻の時点ではそんなに上手い絵ではないが
女性の書き方(特にカラ-で)は
独特な妖艶さがある。

 

シーンの描写などは細かく描かれており2回目読んだ時や
他の人が指摘しているのを
確認すると、
こんな細かいところまで描いているのかと驚かされる事がある。

 

2017現在では独特な妖艶さに磨きがかかりとても上手くなっている。

 

設定・世界観

 

近未来SF刑事ドラマ。
肉体の1部又はすべてをサイボーグ化し、脳も1部改造する事により
電脳化することが
あたりまえになりつつある時代。

 

電脳化することによりネットワーク(インターネット等)にダイレクトに
意識ごとアクセス
できるようになりネットワークに有るあらゆる情報を瞬時に
検索しそれを記憶する事がで
きる。
現在の PC、スマホと脳が合わさった物と考えるとわかりやすい。

 

ゆえに電脳化すると外部からハッキングを受ける事もあり
記憶の改ざん、洗脳、停止(死亡)
させる事が可能になる。

 

ロボット、アンドロイド、AIがあたりまえのように存在し
電脳化、義体化した人との違いは魂
(ゴースト)が有るか無いかのみに
なっている為人間とは何かという「人間の定義」を
考えさせる作品になっている。

 

風呂敷のたたみ方

 

数話で1つの事件が解決するオムニバス形式の構成になっている為
各ストーリー内での事件、
謎はきちんと解決している。

 

全体としては伏線どうこうの作品でな無い為、あまり気にならない。

 

終わり方

 

近未来を描いているため終わりという概念はあまり無い作品。
なので今は2巻で終わっているが続きを描こうと思えばいつ続編が出ても
おかしくない。

 

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総評

 

かなり忠実に近未来を描いている作品で時代が進み
現実世界の技術が高度になっていくたびに
この作品には驚かされる。

 

今現在、上の設定・世界観に書いた事を理解できる人はどのくらいいるだろうか?
PC、スマホが普及している為かなりの人数が理解できると思うし、わからなければ
ネットで
調べる事もできる。

 

しかし、この攻殻機動隊が発売されたのは1991年(1話が1989年?)で
PCの普及率は10%程度、
日本の一般家庭でインターネットはまだ使えない状態。
そんな時代に何故こんなに事細かく正確にネットワークの事などを漫画に描く事が
出来たのだろうか?

 

自分はネットをやり始めて、その環境になって数年経ってからやっとこの漫画に
描いてある事を
理解することが出来たが士郎正宗先生は脳内だけでその環境を理解し
漫画にしている。

 

この事を考えるとロボット、アンドロイド、AIの事も忠実に描かれており
それらが当たり前に
存在するようになってから改めてこの漫画を読むと
驚かされるに違いない。

 

この漫画は欄外に多くの書き込みがしてあり、その情報量はもう1冊、2冊漫画が
描けるくらいの
量であり、人によっては情報量が多すぎて嫌だと言う人もいる。

 

しかし、上にも書いたように発売時、この漫画の設定が理解できない人も多く
シーン毎に注釈として説明が必要だったと思う。

 

当時欄外を読んだとしても理解できる人はそれほど多くは無かったと思うが・・・。

 

又、欄外を読む事によって確実に世界観が広がるので、1回目は漫画部分を
中心に読んで2回目は
欄外も一緒に読むようにすれば、より楽しめると思う。

 

この漫画は映画化、アニメ化されているが1番最初はこの漫画を読む事を
おすすめしたい。

映画・アニメはエンタメ性が強くそっちを先に見ると漫画が読みづらく感じる人が
いるみたいなので、読まないのはもったいないからだ。

 

この漫画は現在よりまだ先の技術の事も描いてあり、この漫画を読んでいれば
新しい技術が
出て来た時その技術が理解しやすくなるし、その技術が生活に
浸透した時この漫画を読み返せば
攻殻機動隊という漫画がいかにすごい物か
理解することが出来るのだろう。