AKIRA(漫画)のレビュー

 

 

作者:大友克洋

巻数:全6巻

ジャンル:SF、超能力


AKIRA(1) (KCデラックス ヤングマガジン)

絵・画力     ★★★★★
設定・世界観   ★★★★★
風呂敷のたたみ方 ★★★★★
終わり方 ★★★★★
総評★★★★★

 

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絵・画力

 

絵は抜群に上手い。リアル調というのか劇画調というのかわからないが
トップレベルの
上手さだと思う。

 

動画を1コマづつ切り抜いたように漫画が描かれている為、
読んでいると頭の中でアニメーションが
勝手に再生され
全6巻を読み終えた時、1本の長い映画を見たのと同じ感覚に襲われる。

 

背景・風景の描き込みもすさまじくそれを描く事の労力を
想像しただけで背筋が凍る。

 

設定・世界観

 

連載当時からすれば近未来SFアクション。
第三次世界大戦後の世界。

子供達に超能力を持つものが現れ始めた。
その力をどのように使うのか人々の想いが交差する。

 

2020年東京オリンピック直前の2019年が舞台となっているが連載開始は
1982年である事から東京オリンピックを未来予知したということで話題に
なっている。

 

それだけこの漫画が考えられて描かれているという証拠だ。

 

風呂敷のたたみ方

 

超能力に対する謎は有るが基本的には謎を散りばめるというよりも
事実を1つずつ
追加しながら物語りは進んでいき最後にはすごいスケールの
世界観を作り上げるという
手法になっているので 風呂敷をたたむ、たたまない
ということはあまり気にならない
作風になっていると思う。

 

終わり方

 

世界観のスケールが大きすぎてどこを終わりとするべきか人によって違うだろうが
自分は納得する終わり方だと思う。

 

あれ以上引き伸ばしても惰性になるだけだし薄味になってしまうだろう。
基本的な人間関係や重要な要素はきちんと終わらせていると思う。

 

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総評

 

AKIRAとの出会いはアニメからだった。それはとても自分好みの作品で面白かった。
しばらくして原作の漫画があることを知り本屋に買いに行った。

 

しかし、講談社の漫画の置いてある棚をいくら探しても見つからなかった。
売り切れているのかと思い、当時は便利なネットショップなんて無かったので
本屋に注文しようと店員に話すと、「在庫が置いてある」と言われた。

 

店員に案内されついていくと、そこには週間少年誌と同じサイズで背表紙にAKIRAと
書かれた本が並んでいた。

 

自分はそれを特別バージョンだと思い通常バージョンがほしいと言うと
「これが通常バージョンです。」と言われ驚いた。

 

今まで買っていたコミックの常識をはるかに逸脱したその本を手に取ると
ずっしり重い。

 

全6巻だから全部買って一気読みしようと思っていたが値段も予想より
高かった事もあって
1冊づつ買って読む事にした。
これがこの漫画との出会いだった。

 

この漫画は他の沢山の漫画家に多くの影響を与えていて、この漫画が無かったら
今有名になっている
漫画のいくつかはこの世に存在していないだろう。

 

この漫画を読んで古いと感じる人はこの漫画に感謝しなくてはならない。
その感性を与えてくれたのはこの漫画が存在したからだ。

 

この漫画を読む前に出来ればアニメ(映画)を先に見てほしい。

 

アニメ(映画)はこの漫画の冒頭部分が描かれており若干ストーリも異なる為、
漫画を先に読むと違和感が出てしまうのでもったいない。
ので先入観が無いうちにアニメ(映画)を先に見てほしい。

 

グロテスクな描写が有るので注意。